PM2.5と花粉とアレルギー、そして偏頭痛。
花粉症の人は偏頭痛であることが、そして偏頭痛もちの人は花粉症であることが多いです。
偏頭痛だけでもつらいのに、花粉の季節はとても憂鬱な気分になるのではないでしょうか? さらに、花粉症の人は、PM2.5にも反応しやすいことがあります。

「最初は花粉症だけだったのに、近年では偏頭痛も出てくるときがある…。」
PM2.5が飛散している日は、そんな人は花粉症のほかにのどがイガイガ目がチカチカ、体がだるく咳もでて、頭が重い症状に悩まされてしまいます。
想像するだけで、つらくてたまらない人が世の中にはいるんです。
偏頭痛がおこる前兆の現象のなかには、目がチカチカして頭が重くなる場合もあります。それがPM2.5の影響なのか、偏頭痛を起こしかけているのかわからないといったことがあるようです。
逆に、頭が重く、くしゃみやのどの違和感は、花粉症なのか、PM2.5に反応しているのかわからないことも多くあります。

基本的なことですが、花粉症は、花粉に対する体のアレルギー反応です。
植物の花粉のを吸い込んで起こしてしまうアレルギーですね。
対してPM2.5は大気中の化学物質の微粒子ですので、その大きさは花粉よりもはるかに小さいものです。
通常の花粉であれば、体内の気管支や肺に入り込むことサイズ的にありませんが、pm2.5は簡単に入り込みます。 pm2.5の成分は主に、中国の暖房等に使われる石炭などの燃料を燃やすことで出る大気汚染物質で、風に乗り日本へ飛来しているといわれています。
黄砂と同様に、秋季から春季にかけて西風に乗り飛来してきます。
もちろん、PM2.5は中国からのものだけではなく、日本国内でも車の排気ガスや工場の煙などから排出されています。
ただし、日本国内では排ガス規制等対策がすでに効果を発揮しているのでかなり減少しています。

このようにpm2.5の問題点は花粉よりも粒の小さな微粒子であることで、体内に入り込みやすいことですが、さらに問題があります。
花粉の飛散する時期にPM2.5等大気汚染物質が多く存在すると、花粉が反応し、爆発を起こしてしまう点です。
爆発?と驚くでしょうが、火傷をおわせる類の爆発とか、火災を引き起こすような粉じん爆発のことではありません。
花粉がPM2.5や黄砂と接触し、傷がつくことで同様もしくはそれ以下の微粒子化してしまうことを爆発と呼びました。
花粉は爆発すると、アレルギー反応のもととなる高濃度のアレルゲンを、鼻や喉だけではなく気管支や肺にまで拡散し、さらなるアレルギー反応を増長させる結果になってしまうようです。

年々花粉症に悩む人は増えていますが、まだまだ花粉に反応しているのかPM2.5などの大気汚染にも反応しているのか症状が似ているため判別できていない人は少なくありません。
「この症状はいつものこと。」と放っておけば、喘息などの重篤な症状を引き起こしかねません。
また、偏頭痛についてもあまりに症状がひどい時は頭痛外来を訪ねてみるのも良いでしょう。
アレルギー反応の出やすい人だけでなく、全ての人が微粒子対応のマスクや室内での空気清浄機の使用など、アレルギー物質を吸い込まない自己防衛が必要になってきているのかもしれません。
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